コントラクトMRのメリットを徹底的に現役社員が考えてみた【全て実体験】
こんにちは、ユウトです。
大手外資系製薬会社に10年以上勤め、コントラクトMRに転職しました。
コントラクトMRに転職する前に、インターネットで調べましたが、今見返すと表面的な記事しかありませんでした。
コントラクトMRを考えている人に少しでも参考になればと思い、同期入社にもリサーチしながら書いています。
プロジェクトによって多少なりとも違いは出てくると思いますが、その点は大目に見て頂ければ嬉しいです。
それでは本編をお楽しみください。
目次
コントラクトMRのメリットを徹底的に現社員が考えてみた
現役コントラクトMRが感じるメリットは以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
・転勤なしも可能
・時間ができる
・嫌な上司でも契約期間中のみ
・メーカーをある程度選べる(未経験でオンコロジー領域などもチャレンジできる)
・メーカーは正社員のMRよりもコストが安く済む
・未経験者が中途入社で正社員のMRに慣れる唯一の方法
・MR以外にもキャリアがある
①転勤なしも可能
MRは全国転勤がありですが、ぶっちゃけコントラクトMRは勤務地を選べます。
ただし、基本的にはコントラクトMRも全国転勤ありで入社するのが大前提です。
しかしながらCSOはMRを募集したいため勤務地は希望に沿うように採用を勧めます。
初任地だけじゃないの?と思われますが、プロジェクトを選ばなければ勤務地の希望は叶います。
なぜなら、CSOにとって1番恐れているのは途中離脱です。
常識の範囲内で、途中離脱しないためにできるだけの支援はしてくれます。
僕自身も色々な事があり勤務地は外せない条件で入社しました。
もちろん希望勤務地です。
今のところ勤務地は固定でMRとして雇用してくれそうなので満足しています。
同期入社でも勤務地を切望していた人は100%希望勤務地で通っています。
まだ入社して短いですが、先輩コントラクトMRもこの傾向は続いています。
現役コントラクトMRが数字で感じている事なので間違いないと思います。
②ストレスが少ない
正社員のMRよりもとストレスが少ないと言っているコントラクトMRが多いです。
意外…と思われるかもしれませんが、僕も大手外資系で働いていた時と比べるとストレスは減っています。
僕の以前勤めていた会社は業績の善し悪しでボーナスの変動が激しいので、最低限の数字をやり遂げる必要があります。
しかし、コントラクトMRはその必要はありません。
ボーナス制度もありますが、基本的には派遣先の上司のアンケートなどの複数項目によって評価されるため、数字を残さなくても普段の業務をこなしていればOKです。
その点に関してはストレスは少ないです。
あと一般的に50歳以上のコントラクトMRの人がおっしゃっていましたので、前職での追及が激しかったのかもしれませんね…
前職でも年配MRが年下所長に虐められているのを何人も見てきました。
そんなストレスからは間違いなく解放されます。
派遣先の上司もコントラクトMRを理解していない人が多いので、扱いに慣れる事には契約終了。
実際、そんなケースは多いと思います。
CSOにも自分の上司がいますが、途中離脱を恐れていますので、過度なプレッシャーはありません。
働いていないと烙印をおされたMRには積極的にCSO上司が介入していきますが、普通に働いていれば会うのも半年に1回程度ですかね。
ただ本気で転籍を目指すMRは数字を意識しましょうね!
これはコントラクトMR側の意識の問題になりますので、一般論として受け止めて下さいね。
③嫌な上司でも契約期間中のみ
サラリーマンは上司を選べません。
コントラクトMRも上司は選べません。
ですので、まさに宝くじ状態です。
最高の上司に出会う事もあれば、気の合わない上司やパワハラ上司、いろんなタイプの上司がいますね。
コントラクトMRの労働環境は、ほぼ派遣先の上司に左右されます。
仮に会社を辞めたいな…と思う上司に出会っても契約期間中だけです。
そもそも会社を辞めたい!と思うくらいになるまで半年の期間は必要です。
そうなると多くのプロジェクトが1~2年ですので、6か月~1年6か月の期間、仕事をすればOKです。
そもそもそのような状態になるのであれば、CSOの上司に相談してプロジェクトを超えてもらう事もできます(派遣先に上司に問題がある場合のみ)
そのような点でもストレスは少ないかもしれませんね。
人間関係が一番ストレスを溜める原因ですからね。
④領域(メーカー)を選べる(未経験でもオンコロジーに挑戦できる)
コントラクトMRなら未経験でもオンコロジーMRや希少疾病MRにチャレンジができます。
通常、これらの領域に転職しようと思うと3年以上の経験が必要になってきます。
いち早く人員を補充したい製薬会社がCSOに依頼してきているので、未経験でも需要があるわけです。
実際、プライマリーだけしか経験した事のない若手MRがコントラクトMRに一度入社して経験を積んでから転籍 or 転職するケースはあります。
同期入社でも数名いましたからね。
ただ注意しないといけないのは勤務地の希望は叶わないと思いましょう。
募集人数も少ないので、勤務地を優先していると採用してくれません。
この場合は、数年間勤務地を諦めてプロジェクト重視で考えることをおススメします。
➄製薬会社は正社員のMRよりもコストが安く済む
逆の事を書いている方もいますが。圧倒的にコントラクトMRを雇う方が安く済みます。
なぜなら、僕はコントラクトMRが1日いくらで雇われているのか知っているからです。
契約上の事なのでブログには書けませんが、プロジェクトに入る時にCSOから契約内容を渡されます。
その時に1日当たりの支給金額が書かれていますので、製薬会社がCSOに支払っている金額を知っています。
さらに新入社員から10年以上勤めていたので、MRの給料も大体わかります。
会社が支払っている確定拠出年金や確定給付金の積立て、社会保障費なども考えると圧倒的にコントラクトMRを雇う方が安いです。
お金だけを考えるとコントラクトMRを雇う方が安いので、もしかするとコントラクトMRがどんどん増えてくる可能性は高いと感じています。
⑥未経験者が中途入社でMRになれる唯一の方法
その通りです。
未経験者がMRに興味を持って、MRになりたい!と思っても製薬会社には入社できません。
そのため、異業種→CSO→製薬会社の流れで100%入社します。
異業種→CSOの転職にもコツがありますので、気になる方はまとめた記事をご参考にして貰えれば嬉しいです。
関連記事:本当に役立った未経験からMRになるための転職サイト【25人超の経験者にインタビュー】
またCSO→製薬会社は今、僕がチャレンジしていますので、引き続きブログやツイッターをフォローしてもらえれば参考になると思います。
関連記事:CSOのコントラクトMRから中途採用で正社員になるまで僕がやった事
⑦MR以外にもキャリアがある
MRは楽しい仕事ですが、MR以外にも業界内でキャリアを積めます。
例えば開発部門(CRO)、メディカル部門(MSL)、MR教育が代表的で、その他にも様々な部署があります。
今、製薬会社の利益が厳しくなりMRを含む社員を早期退職で減らしている事はご存知かと思います。
実はMR以外にも本社機能も減らしています。
製薬会社としては固定費を減らして、より安く業務を遂行してくれる企業にアウトソーシングを行っています。
実はそのアウトソーシングの受け皿としてCSOがあります。
CROやMSLもコントラクトが始まっていますし、IT部門もCSOが受け持っていたりします。
CSOはそれらの部署を立ち上げていますので、まさに今が拡大期です。
本人が希望すればある程度は希望が通ると聞きますので、そのようなキャリアを目指す方にとってはCSOを魅力的かもしれません。
コントラクトMRのメリットを知ることでキャリアの幅が広がる
コントラクトMRのメリットをお伝えしました。
正社員のMRにはないメリットが隠れていたりするので、実は…コントラクトMRの方があってたりする人もいます。
現在は、正社員MRからコントラクトMRになりたい人はほぼ皆無です。
おそらく、年収が下がる…福利厚生が下がる…という大きなデメリットもあるからです。
まだリサーチ中ですが、通説にはコントラクトMRのマネージャーも年収は1,000万円あると聞きます。
単に年収だけを考えると一時的には下がりますが、CSOとしてのキャリアを積んでも年収1,000万円は超えてきます。
また製薬会社のMRとして働こうと決心しても、コントラクトMRの働き方を知っている人材として重宝されるはずです。
なぜなら製薬会社のMRや所長はコントラクトMRの気持ちを分かっている人が少ないためです。
何よりCSO業界自体の働き方は、製薬会社の変化と共に変わりつつあります。
製薬会社で他部署を目指すよりもCSOで目指す方が圧倒的に可能性があります。
このようにキャリアを考えた上でもCSOの道は大きく外れていないと感じています。
また未経験からMRを目指す人は、コントラクトMR経由しか道はありません。
コントラクトMRとして結果を残し、コイツが欲しい!と上司に思ってもらえる人材になりましょう!
このようにコントラクトMRのメリットを知ることが将来のキャリアに影響を与えてきます。
しっかり見極めてチャレンジする人はチャレンジしましょうね。
もし製薬会社のMRからコントラクトMRを目指す人がいれば、ハイキャリア転職サイトを利用しましょう。
僕もハイキャリア転職サイトを通じて、CSOに転職しました!
関連記事:年収600万円以上のMRが、損をしないために必ず登録しておきたい転職サイト5選