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ギリアド・サイエンシズを丸裸にする!年収、強み、パイプライン、将来性を徹底分析【MR転職のための企業研究】

先日、ツイッターに現役MRによる製薬会社分析のニーズがあるのか投稿してみました!

 

その中で「ギリアド・サイエンシズ」の分析ニーズがありましたので、今回はギリアド・サイエンシズについてガンガン書いていきますね。

もし他の企業についても希望があれば、直接ダイレクトメールください。

希望に応えられるかは……頑張ります!笑

 

ちなみに今回は、たまたま日程が調整できたので、ギリアド現役MRにもアポイントをとって、社内の現状や不安、悩みなどざっくばらんに聞く予定にしています。(後日更新します!)

ギリアドMRは全国に150人くらいしかMRはいないので、意外に貴重かもしれません。

何か聞いて欲しい事あれば、9月5日までに直接連絡ください!

→先日、ギリアドMRに直接話を聞いてきました!色々とアップしていますので、楽しんでいただければ幸いです。

 

現役MRだからこそできるサイトを心がけていますので、ぜひ参考になったと思われる方は、拡散してもらえれば嬉しいです!笑)

 

それでは本文をお楽しみください!

 

ギリアド・サイエンシズの会社の基本を押さえる

《社長》 ルーク・ハーマンス

《社員数》 約300名(2018年1月)

《社員数(世界)》 9,000人(2017年4月)

《本社》 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー16F(東京駅の隣ですね)

ギリアド・サイエンシズは新薬部門しかありません。

後発品に関しては、各国アライアンスを提携して提供しているようですね。

世界初「The Medinines patent tool」と契約して発展途上国に自社医薬品を提供しているようです。

 

ギリアド・サイエンシズが世界で初めて契約したThe Medinines patent toolは製薬会社の戦略として重要な要素

馴染みのない単語なので初めて聞いた方がほとんどだと思います。

簡単に説明すると「新興国に高品質低薬価な医薬品を広める仲介組織」です。

図解で説明すると以下の通りです。

この仕組みで新興国にも高品質で低薬価な医薬品を迅速に提供することが可能になります。

 

アフリカなどの発展途上国はHIVや感染症の蔓延で社会的損失が非常に多い事が原因である。

HIV医薬品を中心に扱うギリアド・サイエンシズがこのような社会貢献を通じて、自社ブランドを高める戦略は非常に賢明な判断だと感じます。

他社の追随し、ノバルティスでもマラリアの開発を活発に行っているのは、おそらくこういった社会的貢献からおこる企業価値の向上を狙ったものだと考えています。

 

企業価値を高めることで、優秀な人材も入ってきますし、自社医薬品の承認スピードも優先されるケースがあると聞きます。

まさに「忖度」の世界ですが、国も企業をバックアップすれば、印象も良くなりますし、両者にとってメリットしか生まれない事は目に見えています。

それが長期的に考えた場合、さらに加速する可能性があるので、ギリアド・サイエンシズが自社医薬品の強み(HIV領域)×The Medicines patent toolに目を付けたのは賢いです。

 

ギリアド・サイエンシズの意外に知らない歴史を振り返る

【米国】
1987 米国ギリアド・サイエンシズ本社創立
1990 AmBisome®が欧州で承認取得
1991 IOCB/Rega社から複数の核酸関連化合物に関するライセンスを取得
1996 Vistide®が米国で承認取得*
1999 NeXstar社を買収(欧州事業の確立)、Tamiflu®が米国で承認取得
2001 Viread®が米国で承認取得
2002 Hepsera®が米国で承認取得
2003 Triangle Pharmaceuticals社を買収、Emtriva®が米国で承認取得
2004 Truvada®、Macugen®が米国で承認取得
2006 Atripla®、Ranexa®が米国で承認取得*、Corus社、Raylo社、Myogen社を買収
2007 Letairis®が米国で承認取得、アイルランドのコークにある製造施設をNycomed社から買収
2008 Viread®がB型肝炎治療薬として米国で承認取得、Lexiscan®が米国で承認取得*
2009 CV Therapeutics社を買収
2010 Cayston®が米国で承認取得*、CGI Pharmaceuticals社を買収
2011 Arresto BioSciences社、Calistoga Pharmaceuticals社を買、Complera®が米国で承認取得
2012 Pharmasset社を買収、Truvada®がHIV感染予防薬として米国で承認取得、Stribild®が米国で承認取得
2013 YM BioSciences社を買収、Sovaldi®が米国で承認取得
2014 Harvoni®が米国で承認取得Tybost®、Vitekta®、Zydelig®が米国で承認取得*
2015 5月EPITHERAPEUTICS APS社を買収、11月Genvoya®が米国及び欧州で承認取得
2016 3月Odefsey®が米国で承認取得*
2017 1月Vemlidy®が欧州で承認取得

6月創立30周年を迎える

*本邦未承認

 

【日本】
2012 日本法人ギリアド・サイエンシズ株式会社設立
2013 ギリアド・サイエンシズ株式会社、本格稼働開始
2015 3月ソバルディ®錠400mgがジェノタイプ2型C型慢性肝炎治療薬として承認取得5月ソバルディ®錠400mg発売
2015 7月ハーボニー®配合錠がジェノタイプ1型C型慢性肝炎治療薬として承認取得9月ハーボニー®配合錠発売
2016 12月ベムリディ®錠25mgがB型慢性肝疾患治療薬として承認取得
2017 2月ベムリディ®錠25mg発売、3月ソバルディ®錠400mgがジェノタイプ3~6型C型慢性肝炎治療薬として適応拡大承認取得
2018 2月ハーボニー®配合錠がジェノタイプ2型C型慢性肝炎治療薬として適応拡大承認取得

 

会社の変遷はこんな感じです。

設立しておよそ30年の会社になります。

武田薬品が1781年なので、非常に歴史が浅い会社になりますが、ギリアドの後ろ盾は非常に心強いんです。

 

理由は「ドナルド・ラムズフェルド」です。

言わずと知れたアメリカの政治家です。

ブッシュ政権時代には国防長官を任命され、在籍期間にイラク戦争の指導的役割を果たしております。

 

このラムズフェルド大統領は1997年~2001年までギリアド・サイエンシズの会長を歴任しております。

 

つまりギリアド・サイエンシズはアメリカの政治に深く関与しており、今でもアメリカ政府とは太い繋がりも噂されています。

ちなみに2001年に鳥インフルエンザで全世界がパンデミックに陥った時、ロシュ・ギリアドの株は高騰しました。

これでラムズフェルドは、さらに巨万の富を築いたとも言われています。

なんたって、タミフルはギリアドの製品ですからね!

 

日本も武田や第一三共、アステラスなどは政治家の天下り先になっていることは有名です。

ギリアドも同じようにアメリカで地位を確立しており、アメリカ市場においては強い会社です。

会社の基盤は、しっかりしていますよ。

 

ちなみに日本法人の初代社長(前社長)は折原社長。元ノバルティスだそうです。

ここにもノバルティスの言葉をみるとは思いませんでした。。。

 

ギリアド・サイエンシズといえば、、一世を風靡したC型肝炎治療薬「ソバルディ」「ハーボニー」

有名な話なので、ここら辺はサクッと、、、

それまでC型肝炎は治りませんでしたが、この薬剤が登場してから完治するようになりました。

しかも12週間の経口治療によって…(もう説明の必要はないですよね?色々と調べたら出てきますので、気になる方は適当にググってください。)

 

これだけでも処方する価値はあるのですが、こんなに劇的に処方が増えたのは補助制度があったからだと考えています。

こんなに良い治療が最高20,000円/月で受けられます。

 

その結果、2016年にはハーボニー:1647億円、ソバルディ:713億円の売上を残しています。

 

現在のソバルディ・ハーボニーの状況

非常に厳しい状況です。

 

最大の理由は「マヴィレット配合錠」が2017年12月に発売になった為です。

このマヴィレット配合錠は利便性が非常に優れた薬剤です。

  • 治療期間が8週間(クラス最短)
  • 適応がすべてのタイプにある
  • 腎障害に関係なく使える
  • 他剤効果不十分例にも一定の効果が期待できる

重箱の隅を突けば、色々とハーボニーに優位性が出たりするようですが、医師側のメリットも大きいためC型肝炎の薬剤は80%以上、マヴィレット配合錠に流れているそうです。

実際、マヴィレット配合錠の売上が2018年1~3月で334億円(全医療用医薬品No1)になっています。

 

B型肝炎治療薬「ベムリディ」

ハーボニーとソバルディがギリアドは有名ですが、実はベムリディと呼ばれるB型肝炎の薬も発売しています。

ベムリディは耐性ができないと言われている「テノゼット」の改良版で、安全性、有効性の観点から核酸アナログ製剤の中で第一選択薬になると言われています。

 

ただ、、、ギリアド社員はこのベムリディのPRをほとんどしていません。

理由はB型肝炎市場が非常に小さいためです。

やはりどんな良い薬でも市場がなければ、そこまで力をいれて販売促進活動はしません。

アメリカの会社なので、その点はしっかりしてるんじゃないでしょうか?

 

ギリアド・サイエンシズの年収

噂では1,000万は最低ラインと聞いたことがあります。

ただ前会社の年収にもよるでしょうし、初期メンバーの給料はさらに高いでしょう。

退職金はなく、ストックオプションで株を会社から与えられます。

アメリカ系の会社と常々感じます。

 

ギリアドの平均的なMRは1,000万円を超えています。

ただ住宅手当などがないので、税金の関係から補助でもらう方が嬉しいかもしれませんね。

ちなみに35歳の現役MRは1,300万円もらっていました。

 

さらにストックオプションで自社株を貰っているので、総額1,500万円くらいになるんじゃないでしょうか?

そして裏話を聞いたのですが、支店長クラスの人が全国で5人程度にスペシャルインセンティブでギリアド株を300万程度支給できるそうです。

ちなみにストックオプションの株は3年後に自分のものになります。

 

ギリアド・サイエンシズの主要領域

「肝臓」

 

現在はこの分野しか参入していません。

 

日本参入直後から「肝臓のスペシャリスト」になると鼻息荒く参入してきましたので、

 

HIVの今後販売権を取り戻して、活動をすると報道がありました。

実際、MSDもHIVを扱っており、全国には8名のMRが存在するそうです。

 

そう、8名だけ。。。

 

大型募集を少し期待していましたが、MSDの規模から考えても10名程度なんかじゃないでしょうか?

(先日、社長が部隊は30名程度の規模と話していましたね!)

そして余談ですが、現在販売している鳥居薬品…全MRで販売しており、売上は会社の1/3程度の規模を残しています。

鳥居薬品も事業撤退の雰囲気がしています…

 

ギリアド・サイエンシズの売上状況

現状は世界も日本も正直、厳しいです。

2018年1-3の売上も予想に届くことはありませんでした。

マヴィレット配合錠の売上が予想以上に爆発しているのが最大の原因です。

C型肝炎患者数も激減している事から、これ以上の売り上げ増を見込むことは現実的に厳しいです。

 

ちなみに2016年の地域別売上構成比は以下の通りです。

米国64%、欧州21%、日本8%、その他7%、

製品別も見てみましょう。

ハーボニー30%、ソバルディ13%、ツルバダ12%、アトリプラ9%、他36%

 

頼みの綱のC型肝炎が43%占めていますので、この屋台骨で負ければ厳しきなるのは当然です。

 

やはり、利用的な売り上げ構成比は、多品目を数%ずつ持つのが一番だと思いますね!

1つの薬剤がコケてしまえば、一瞬で会社が吹き飛んでしまいます。。。

 

ギリアド・サイエンシズの将来性

現状は厳しいですが、ハーボニー、ソバルディで一世を風靡し、偽物の薬まで市場に出回るくらい儲けることができました。

この潤沢な資金を研究開発費に投資する必要があり、今後のパイプラインも強化する必要があります。

実際、ギリアドは今後、どのような領域に力を入れていくのかをパイプラインから予想してみましょう!

パイプラインを確認してみよう

肝臓領域では新薬が多いです。

特にNASHは現在治療薬がなく、様々な会社のパイプラインが存在していますが、一番期待されているのがギリアドの製品です。

きっとこのタイミングで大きく募集がかかるんじゃないかと個人的に考えます。

 

ちなみにHIV領域でも新薬はあります。

アメリカではHIV=ギリアドの代名詞の領域なので、非常にメリットはあります。

ただGSKが1回/月の注射剤が上市すれば利便性で負けるんじゃないかと一部のアナリストは予想しています。

さて、、どうなるんでしょうか?

 

ギリアド・サイエンシズの現役MRが悩みを大暴露

会社の存続に対しては不安を持っていました。

ただそれを考えたら仕事はできないし、今回HIV領域を取り戻すことで、会社として日本の売上の根幹を作るようです。

C肝はバブルでしたね。。。笑)

 

あと不安はとにかくポストが少ない事だそうです。

HIVマーケティングも1人だったり、人事もほぼ1人と言っていました。。。

営業所も20個くらいと言っていました。

とにかく自分が本社を含む内勤に移りたい時にポストがなくいけない。。。とボヤいていました。

今後のキャリアを築く上では少々難しいのかもしれませんね。。。

 

まとめ【ギリアド・サイエンシズに転職する価値はあるの?】

プライマリーMR以外は、そこまで急いでギリアドに入社する必要はないんじゃないかと感じます。

ただ魅力的な会社ではあるので、チャレンジしてみてもいいんじゃないかと思いますよ。

 

一番気になっていた長期的な日本での営業活動も、JTからHIVを取り戻す姿勢を見せている事から、バイオベンチャーに在りがちな日本撤退の可能性はほぼ消滅したんじゃないかと感じます。

翌年の雇用も安定していないベンチャー企業にとって、10年ほどの雇用の確保はマジでメリットです!!

 

よく言っていますが、医薬品はバクチの世界です。

1製品でもブロックバスターになれば、バルブ時代の到来で、それが特許切れたり競合が出たりすれば、バブル終了です。

大手外資系製薬会社はカバーできる製品群がまだあるので、数年は持ちこたえられるでしょうが、バイオベンチャーは一気に早期退職・日本撤退もありえます。

そうなった時、自分の力で稼がないといけないですし、転職も自分の力でしなくてはいけません。

その力があって覚悟を決めた人は、ベンチャーをおススメします!

 

その中でギリアドもその部類の会社でありましたが、今回の報道を受けて、安定した雇用を日本で提供してくれるんじゃないかと感じています。(会社の規模は大手製薬会社並みですからね!)

 

ギリアドの夢を感じるのは、イエスカルタです。

画期的な薬剤ですが、希少疾病な領域に4製品上市されます。その中でも2番手なので、市場の優位性は保たれています。

仮にイエスカルタを担当できると将来の遺伝子治療にむけて半歩先を進んだMRになれそうですが、規模的に30名程度(MRは10名程度)になるでしょう。

希少疾病であり、使用できる病院が限られているのが最大の要因ですね。

 

ただ会社として「肝」で勝負する!というポジションは明確であり、肝臓領域においてパイプラインも揃えてきております。

その点、肝の分野では働きやすいでしょうね。

たしか今後発売されるパイプラインもFDAが指定するブレークスルーセラピーも4つほどあったと思いますし、製品力も期待はできます(現役社員にここらへんは聞いてきます!)

 

まだ執筆中ですが、途中でも魅力的な会社ではあります。

ギリアドに転職したいなと考えているのであれば、ビズリーチのエージェントは本当におススメでしたよ。

プロフィールをみてエージェントからメールでのアプローチもあるので、レジュメはしっかり書いておくことをおススメします!(ギリアドとか社名を出してもOK。。。)

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ちなみに、実際エージェントと話してみた感想はこんな感じです。

  • キャリアの幅を広げる提案をしてくれた
  • 年収は補助も含めて落とさないように会社と折衝する
  • 1つ提案頂いた会社を辞退しても、淡々としている

 

です。

気になる方は下記、記事もご参考にしてください!

【内緒ですよ】ビズリーチで製薬会社のMRが転職情報を収集をした。もちろん登録無料!

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ユウト

ユウト

大手外資系製薬会社に10年超→コントラクトMRに転職したユウトです。
妻子ありの地方在住MRです。
僕自身が小児喘息で、それがキッカケで薬の世界に入りました。
趣味はMR、資産形成(お金の殖やす方法)、マイルで家族旅行です。
何か記事で気になることがあれば、お気軽にご連絡頂ければ幸いです。(お答えできる範囲でご返信させて頂きます。)
連絡先:yuto.mr55@gmail.com
Twitter:https://twitter.com/yutomr55

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