異業種・未経験からMRになる方法!コントラクトMRに転職方法、年収などを聞いてみたよ
「製薬業界以外からMRになるのって難しいんですか?
実際、転職サイト見ても「MR認定証明書、要」「新薬メーカー3年以上勤務」の縛りがあったりします。。。
最近、友達も異業種からMRになった人もいるので、可能だとは思うんですが、、、」
2006年以前は、めちゃくちゃ異業種からの正規採用って多かったんです。
それは時代背景にあります。
当時の製薬業界はSOVの勝負になり、どんどん会社はMR数を増やしました。
経験者、未経験者問わず、大学卒業者であれば、どんどん増やしていきました。
この業界の流れに乗れた人は、未経験から正規採用をゲットできたんです。
ただ昨今は厳しい時代です。
そんな中、一部の人はMRで入社してきている事実があります。
「コントラクトMR(=契約MR)」という存在を1ステップ踏んでから正規採用になるパターンです。
まさに、ヨーロッパサッカーでは一般的な常識であるレンタル移籍や期限付き移籍のイメージですね。
移籍期間中(コントラクトMR)に「結果」が残せれば、移籍(正規採用)に繋がります。
あともう1つ、直接MRでの入社が厳しくなった背景に、異業種・未経験者はMR認定試験を持っていません。
MR業務に必要はありませんが、あるとないのでは会社の見る目が違います。
このMR認定試験に合格するために新人は「半年」の研修を行います。
それだけの労力とお金を異業種・未経験者に捧げる力は正直ありません!
コントラクトの会社でMR認定試験を取得したMRを雇う方が格段に効率的なんです。
そんなMRの卵である「現役コントラクトMR」に直接インタビューをしてきました!
コントラクトMRへの転職状況、給料から待遇面、入社後の研修など教えてもらったので、ご興味のある方はご覧いただけると嬉しいです。
目次
コントラクトMRって? ※ご存知の方は見ないでください
言葉で説明すると難しいので、まずは下の図を見てください。
この図を使って説明していきたいと思います。
図のMRは全て派遣元会社の社員としてます。
各製薬会社が
「今年大型新薬が出るので一時的に人を増やしたい」
「早期退職で人を切りすぎた。。今すぐ人が欲しい」
などなど製薬会社の自己都合により、人財が必要になるケースがあります。(それをプロジェクトと言っています)
そんな時、1年や2年といった短期契約でMRを雇うのです。その雇われたMRがコントラクトMRと言います。
会社が違うので福利厚生などは違いますが、見た感じはプロジェクト先の製薬会社のMRと遜色ありません。
持参しているパソコンや携帯電話も一緒ですし、本人に聞いてみないと分かりません。
普通に考えてみても、一目でみてコントラクトと分かれば、問題ですよね。。。笑
コントラクトMRになるためのステップを現役コントラクトMRに聞いてみた
転職サイトからの入社が圧倒的に多いそうです。
あとは口づてに転職のエージェントを紹介してもらって、案件を探して行うそうです。
彼は異業種からコントラクトMRとして働いているのですが、JACリクルートメントを使ったと教えてくれました。
JACリクルートメントでなくてもよいが、DODAは辞めた方が良いかも。。。
コントラクトMRを扱っている転職サイトであれば、どのサイトでも大きな差はないと言っていました。
ただ最近DODAは辞めた方がよいと、、、
忙しくなってきて、未経験だとわかると面接を行ってくれない場合もあるようです。
その点、JACリクルートメントは心配ないのでコントラクトMRを扱っている会社の履歴書提出まではいけると裏情報を教えてもらいました。
未経験からMRへの転職を考えている人は、JACリクルートメントに登録してみるのがベターだと思います。
コントラクトMRのプロジェクトについて
先ほども少し触れましたが、製薬会社の自己都合によって需要が決まります。
その期間も1~2年もモノが多く、会社によっては契約期間中に違約金を支払ってまでも契約を破棄する製薬会社もあります。
プロジェクトの契約破棄などは、本当に製薬会社の都合によって変わります。
そのため、時期によって出ているプロジェクトが違います。
例えば、糖尿病のプロジェクトだったり、抗がん剤のプロジェクトだったり、時期によってあったりなかったり、、、
さらに各々のプロジェクトに採用条件があり、オンコロジーやスペシャリティ領域になるほど過去の経験が必要なケースが多いんです。
過去の経験が必要なのは、一般的なMRの転職と同じです。
なお、自分でプロジェクトをある程度、選ぶこともできるが、タイミングと募集人数しだいと言っていました。
けど、そんな選り好みしていたら、プロジェクトが見つからない?給料は?と思ってしまいます。
そんな時は待機MRとして、給料は支給されるそうです。
会社にもよりますが、待機期間が3か月間は全額支給。それ以降は80%支給だそうです。
コントラクトMRの給料・昇給などお金事情について
年俸制になっている会社がほとんどです。
つまり、ボーナスはありません。
その分、月々の給料に加えられています。今回インタビューした独身、30手前の彼は大体40万/月と言っていました。
毎年給料は増えるそうで、増加金額は評価が良ければ上がります。
ここまではどの会社も同じですが、コントラクトMRは評価する人が2人います。
派遣元の上司と派遣先の上司です。
昇格に関しては派遣元の上司の評価がほぼ全てらしいですが、毎年の昇給に関しては派遣先の上司の評価も重要です。
評価をする時、◯◯さんはこんな仕事しているから良いよね!などの理由が必要です。
そのためには同行訪問などで上司に見せる事は必要ですが、プロジェクトによって派遣元の上司同行は難しい時があったりするようです。
だけど評価をゲットできないと昇格に響きます。。。
そういった意味での評価を上げるためにも、派遣先の上司の評価はめちゃくちゃ重要なんです。
コントラクトMRの福利厚生について聞いてみた
製薬会社の福利厚生はめちゃくちゃ高いです。
また改めてまとめてみたいと思いますが、家賃補助、家族手当、営業手当、日当、社会保障などなど
コントラクトMRは製薬会社ほど手厚くはありませんが、一般的なサラリーマンと比べると手厚いと思います。
宿泊日当あり(2500円)
派遣先の行事参加代負担(新年会や忘年会など)
帰省手当あり
勤務地もある程度は聞いてもらえる
きっと利益率がよいため、良い福利厚生を付けれるのだと思います。
コントラクトMRのプロジェクト決定から配属までの流れ
自分がコントラクトMRになり、プロジェクトを決定したとしましょう。
次は履歴書を送り、合格すれば面接です。
面接と言っても面接ではありません???
どういう事かというと、派遣法で派遣社員に対して事前の面接はできない事になっています。
ですので、面接でなく会社見学会という名の支店長や配属先の所長が面接官となり、話を行います。
ほぼ出来レースなので大きな問題がない限り採用はしてくれますので心配はいらないと聞きました。
ちなみに彼はこんな事を聞かれたそうです。
支店長:「今まで医師に怒られた経験はある?」と聞かれ
彼:「犬の糞を踏んで、病院に面会に行ったら怒られた」
と答えたそうです。
個人的に好きなネタですが、モラル的にはどうなんでしょう。。。そんな人でも合格するので大きな不安は感じなくて良いと思います。
配属後、研修はどうなるの?
派遣先の判断によります。
当然、月々の研修に関しては参加します。
しかしながら、1回/年の全国規模の集合研修などは参加が見送られる事もあります。
この他にコントラクトMRは派遣元の継続研修があり、2回/年全国コントラクトMRを集めて行います。
領域は様々な領域で、医薬品市場の流れをみて、派遣元先の会社が勝手に決めるそうです。
書類関係も派遣元先のものの少しあり、特に経費精算はややこしく、車関係は派遣元に請求。
それ以外は派遣先に請求など。細かいルールがありました。
総合的にコントラクトMRってどう感じますか。
最近MRを辞めてコントラクトMRに転職する人も増えているそうです。
なぜなら、
家族の問題もあり転勤がいやだ!
色々な領域を経験してみたい!!
といった希望を持つ人も多くなってきたからだと言っていました。
彼はコントラクトMRの魅力を全国どこにでもいける、社内外を超えて色々な人と知り合いになれるケースがある。
業界全体の流れが分かると言っていました。
逆に嫌なところは、同じ領域内でのプロジェクトを持つケースがあり、今までPRしていた製品からの切替をお願いするなど倫理に反するところがある事がいやだとも言っていましたよ。
まとめ
コントラクトMRは年俸制で20歳後半で40万/月の収入
派遣先と派遣元があるので報告書・清算などの内勤作業が少しややこしい
昔よりも異業種・未経験からMRの転職は難しくなっている
異業種・未経験からコントラクトMRに転職をするならりくるーとえーじぇんとJACリクルートメントが無難
以前、MSDが大量にリストラを実施した時、MR数が予想よりも激減してしまいました。
そこで活躍したのがコントラクトMRです。
派遣先の会社の自己都合で雇用が生まれる世界なので、雇用の予測はなかなか予測はできません。
ただ一度コントラクトでも入社して認められれば、正規雇用として入社できます。
まさに冒頭で書いた「レンタル移籍」→「完全移籍」になんです!!
別に結果が残せなくても、所属元に戻るだけですよ。
そして再度レンタル移籍のチャンスを得るのです。