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製薬業界のコンプライアンスのドンに今後の直接聞いてみた!個人的な意見も聞いてきたよ!

「この4~5年で製薬業界のコンプライアンスのガバナンスは一気に厳しくなりましたね。。。

今後ますますできなく事が多くなってきて、MRの不要論の噂も出てきました。。。」


僕も製薬業界のコンプライアンスのガバナンス強化には非常に厳しいものを感じます。

先日、ノバルティスのアメリカでの問題がTwitterで盛り上がっていましたね。。。

特に外資系企業は、このような問題に対しては厳しいような印象を受けます。

 

今回、製薬業界のコンプライアンスの責任者の方とお食事する機会がありましたので、そこで色々と教えてもらいました!

今後の製薬業界は明るいかもしれません!!

 

コンプライアンスのドンが語る製薬業界の今後について

率直に聞いてみました

 

僕:「業界のガバナンスが強化されています。MRはできる事、できない事が明確になり、営業するのに非常に窮屈に感じるようになってきました。

この先、製薬会社のコンプライアンスがどのようになっていくんですか?」

 

ドン:「徐々に緩和していこうと思っている」

 

まさに青天の霹靂でした!

覆面ドクターがいるくらいなので、今後ますます業界全体としてできることがなくなっていく方向に進むとばかり思っていました。

しかし、コンプライアンスのドンの答えは真逆でした!

 

間違いなく緩和していく!ただし、、、

急には行わないとの事。

なぜなら意味を間違えて解釈する人が一定数いるため、徐々に広げていかないと大きな問題になる。

問題になれば、また厳しくなる。。。

この繰り返しかもしれないが、できれば早急に規制は公正競争規約と同じものを社内ルールとして適応したいと思っている。

 

だから段階的に移行させる必要があり、今後第一弾として自分たちで判断して行動してもらおうと考えている。

 

自分たちで行動する??もしもコンプライアンス違反をしてしまったら、、、

現在は第一段階を考えている途中なので、明確な回答は決まっていないらしいです。

ただ、グローバルでは既にこのシステム(考え方)はある程度浸透しており、その中では、仮にコンプライアンス違反をしても真っ当な理由があれば、社内の処罰は考えていないと言っていました。

 

本当に自分で考えて、行動し、それが医療の発展や医薬情報に欠かせないものであれば、公競規の範囲内であれば、社内ではOKという事になります。

 

おそらくノバルティスのアメリカでの問題で役員が辞職したのは、その問題が明確にできなかったためだろうとこの責任者は言っていました。

確かにトランプ大統領の側近の弁護士に120万ドル(約1億3000万円)の弁護料を支払っていたのは怪しい目が向けられて当然の結果だとも言えます。

この行為自体に問題がないにしても。。。。

 

このように徐々に緩和することを、個人的な意見としての前提でしたが、話を聞くことができ、仕事もし易くなっていくのかな??と感じました。

確かに昔のプロパーの時代はひどかったと思います。

 

「処方はお金で買う」

こんな時代でした。(言い過ぎかもしれませんが、、、)

担当エリアの武田薬品のMRも今の武田があるのは接待や講演会がじゃんじゃんできていたからだと明言しています。

だから今の規制強化は厳しくて、最後まで反対していたのは武田薬品を始めとする内資系メーカーともっぱらの噂です。

 

湧き上がる製薬業界のコンプライアンスの疑問、、そこまでして何故?

確かに製薬業界は人の命を扱います。

その薬を接待や講師謝礼金で決められた日には、、、、

その意味で納得がいきますが、そこまで、、、、という規制が張られています。

真の理由はドン曰く「株主に対しての企業イメージ」だそうです。

 

外資ほど会社は株主のものという先入観が非常に強く、会社からのPCや営業車も会社からの支給物でなく、株主様からの支給物だ!

と言われているそうです。

だからこそ、株主の利益が最優先され、会社にとって一番のお客さんは株主なんです。

僕たちがお客さんの医師を大切にするのと同じように、会社も株主を大切に考えている。

それがグローバルで話している時に感じる事だと貴重な意見を頂きました。

 

ただ、、、日本人の僕としては少し違うな。。と思ってしまいます。

 

まとめ

本当偶然にも業界のコンプライアンスのドンの話が聞けるチャンスがあり、運が良かったです。

内資系と外資系の違いにも擦れられていましたが、やっぱり日本独自の習慣に外資は理解ができなくて、内資はそこを中心に考えているそうです。

だからこそ内資の方がルールが甘くなる傾向が強くなると言っていました。

ただ、ロシュのガバナンスは厳しいがうまく運営していて、業績はどんどん増加しています。

製品力も優れている為なんですが、そういったうまく運営できている会社をモデルケースにして、外資系は追随しているようです。

結局、時間の差はあるけど内資系のガバナンスも必ず厳しくなるし、時間も問題と言っていました。

 

ただ最終的には、日本の公競規=社内のルールを目指すそうです。

その経過の中で厳しくなるのは仕方がないそうです。。。

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ユウト

ユウト

大手外資系製薬会社に10年超→コントラクトMRに転職したユウトです。
妻子ありの地方在住MRです。
僕自身が小児喘息で、それがキッカケで薬の世界に入りました。
趣味はMR、資産形成(お金の殖やす方法)、マイルで家族旅行です。
何か記事で気になることがあれば、お気軽にご連絡頂ければ幸いです。(お答えできる範囲でご返信させて頂きます。)
連絡先:yuto.mr55@gmail.com
Twitter:https://twitter.com/yutomr55

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